ミンクの原料を超贅沢に使用したロングコートです。しかし、この分量、大きさ、豪華さゆえ中々着る機会に恵まれないという事で、着丈、身幅、分量等を見直し、フード付きのＡラインのコートにフルリメイクしました。

BEFORE　惜しげもなく原料を使用した素晴らしいコート

　　　　　AFTER

　　　　　AFTER

背中面のとても手の込んだデザイン。でもこれが気に入らないそうです。

袖を新しいパターンにて張り付け。

フードも型紙に合わせて張り付け。

仮縫い用のシーチングでご試着いただき本製作に入ります。

最適な方法を模索し、イメージを一新するために、毛の向きを変えたりする製作方法もありますが、今回の場合それは良い方法ではありません。素晴らしい縫製と毛並みですから、それらを生かしスマートに何事もなかったかのような自然な仕上がりを目指しました。
パターンを作成しシーチングで仮縫い。ＯＫを頂いたら初めて毛皮の裁断縫製に取り掛かります。共の毛皮でベルトも製作します。気に入らないと仰っていた、背中のカーブのデザインは使用しません。
リフォームは、内容は同じでも10着あれば10通りの方法を考えなければなりません。一着ごと適した方法は異なるという事です。4月～10月までは、リフォームには最適なシーズンです。今まで踏みとどまっていた方も、次のシーズンに向けて考えてみてはいかがでしょうか？