マント

フード付きポンチョにリフォーム

今回は、ブラックグラマミンクのロングコートを、フード付きのポンチョタイプにリフォームしました。もとのコートと形が変わりますが、その特徴、例えば毛皮の使い方や、毛の向き、ライン、元の縫製を生かし、最適な方法を考えれば、結果として素晴らしいリフォームができます。

毛のストライプの方向を、縦から横使いに直すのは一通りの縫い直しが必要ですが、難しい内容ではありません。ストライプの変更だけで出来上がった見た目、印象が一新されます。
今回は、お客さまのご要望と、ごく自然な仕上がり(リフォーム品に見えない事)も考慮し毛皮の向きを変えました。

フードの毛の使い方や、その他細かな仕様も、依頼者様と何度もご相談しながら工程を進め、大体の形が出来上がった頃に裏地をお選び頂き、縫製取付して完成です。

シルク100%の裏地と【FUR-OHKI】のラベル
フード付きポンチョの完成

裏地はシルク100%を使用。(追加料金あり)この毛皮の履歴をラベルで付けます。
上は使用ミンクの「ブラックグラマ」のラベルで、まん中は最初の製造販売会社のラベル。
そして下の目立つピンクのラベルが当店【FUR-OHKI】大木毛皮店のラベルです。
衿元、フードの開きには、カギが付いてあり、そのはしにポンポン付き革テープで前が結べます。

重さの変化は、
ビフォー リフォーム前のコート  約2100g
アフター リフォーム後のポンチョ 約1200g
と、約900g軽くなりました。半分とまではいきませんが、元の重さの57%ほどです。もちろん毛皮使用量が減った事もそうですが、革テープを布製に交換し、軽いシルクの裏地を使用。不要な中芯等を使用しない事が軽く出来た要因です。とても良いリフォーム例になりました。

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