
パステルミンクコートのリフォーム
パステルミンクのコートを仕立て直し、フルリフォームしました。パターン(型紙)を新たに作り、裏地の新調も含め、全く新しいデザインにお仕立てしました。
元々はヘチマカラーでパフスリーブ(提灯カフス袖)のボックスシルエットのコートでしたが、当店の過去のオーダー製作のコートからお好みのスタイルをお探しいただいたので、そちらを参考にパターン作成、布地での仮縫いを経て着手いたしました。
参考にされた過去のオーダー製作コートはコチラです。
下の画像は最初にコートを袖、身頃、裏地を外したもので、これを元にご希望に沿った最適なパターンを作成していきます。
着丈や、身幅、袖丈や、襟のデザイン等により、今回の場合は分量が不足しますので、襟、袖口用に、新たな素材を調達し使用することになりました。参考にされたコートのデザインに近づける為でもあります。新しい素材はなるべく違和感のない同種のミンクを探しました。とはいえ年月を経たコートに合う色の素材を新しい毛皮から探すのは結構難しいです。多少色の差がある場合もありますが、今回は襟と袖口の切り替え箇所に使用するので問題ないレベルの差でした。
素材は年数の経ったミンクのコートですが、皮の劣化もほとんど無く、裏地も新調し新しいコートに生まれ変わりました。
デザイン、スタイル、形を変えるリフォームには皮を湿らせて板に張り付け形を変得て整える水張り、という工程があります。下がその画像です。保管状態が悪く、劣化してしまった毛皮の場合、この段階で破れてしまいますのでリフォームの前段階で、毛皮の状態をよくチェックし見極めなければなりません。その様なこともあるので、お見積もりには現物のチェックが必須になります。
大切にしてきた毛皮のコート、お母様や、祖母から受け継いだ毛皮のコート、デザインを変えて着てみませんか?毛皮リフォーム、リメイク、仕立て直し。是非ご相談ください。納期には2~3か月を要しますので是非この期間(6~9月)にご依頼ください。お問い合わせ、ご相談お待ちしております。
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